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Ørsted、約150億円のブルーボンドを発行。生物多様性、持続可能な海運プロジェクトに資金提供 - ESG Journal

Ørsted、約150億円のブルーボンドを発行。生物多様性、持続可能な海運プロジェクトに資金提供

Ørsted、約150億円のブルーボンドを発行。生物多様性、持続可能な海運プロジェクトに資金提供

6月8日、エネルギー供給会社であるØrstedは、同社初のブルーボンドの募集を発表した。1億ユーロ(約150億円)の資金を調達し、同社の海洋生物多様性と持続可能な海運への取り組みに資金を提供することを目的としている。

同社によると、エネルギー企業として初のブルーボンドの募集は、「持続可能な海洋活動のための大幅な資金ギャップ」を背景としている。過去10年間で海洋経済価値のわずか1%しか持続可能なプロジェクトに投資されていない。

Ørstedは、今回の資金使途について、海洋生物多様性への取り組みの拡大や、持続可能な海運への移行支援などを説明した。

Ørstedは、今後数年間で、洋上風力発電の容量を大幅に増強することを検討している。2021年6月、Ørstedは、2030年までに再生可能エネルギー容量を50GWまで拡大する目標を発表し、およそ30GWを洋上風力から得る見込みであることを表明した。同社は現在、世界最大の洋上風力発電所である英国のHornsea 3を受注するなど、複数の大規模な洋上風力開発計画に携わっている。

しかし、洋上風力発電の導入は、生息地の減少、衝突による死亡、騒音など、海洋の生物多様性に有害な影響を与える可能性がある。

Ørstedは、2030年までに、新たに委託するすべてのプロジェクトが生物多様性に正味のプラスの影響を与えることを約束しており、この目標を達成するための取り組みとして、人工生息地の復元などの技術を試験的に導入することを挙げている。これがブルーボンドを発行する動機の一つであると述べている。

また、グリーン海洋燃料の開発や、海洋船舶の脱炭素化など、持続可能な海運の取り組みにも資金を充当することを目的としている。例えば、2022年12月には、再生可能な電力と回収した生物起源二酸化炭素を利用して年間5万トンのeメタノールを生産し、船舶の脱炭素化を目指す「FlagshipONE eメタノールプロジェクト」を進め、同プロジェクトの完全所有権を取得する計画を発表している。

【参照ページ】
(原文)Ørsted becomes world’s first energy company to issue blue bonds
(日本語参考訳)Ørsted、約150億円のブルーボンドを発行。生物多様性、持続可能な海運プロジェクトに資金提供

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