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ファーボ・エナジー、2億600万ドルの資金調達に成功 - ESG Journal

ファーボ・エナジー、2億600万ドルの資金調達に成功

6月11日、地熱発電技術「EGS(増進型地熱システム)」の商業化を牽引するファーボ・エナジーは、ユタ州ビーバー郡で推進中の世界最大級のEGSプロジェクト「ケープ・ステーション」において、総額2億600万ドルの追加資金調達を完了したことを発表した。これにより、2026年の商業運転開始を目指す同プロジェクト第1期の進行が大きく前進する。

ケープ・ステーションは、次世代のカーボンフリー基幹電源として期待されるEGS技術を活用した発電プロジェクトである。現在以下の2段階に分けて開発が進行している。

  • フェーズ I(第1期):2026年までに100メガワット(MW)のクリーン電力を供給開始予定
  • フェーズ II(第2期):2028年までにさらに400MWを追加予定
  • 将来的には最大2ギガワット(GW)までの拡張が可能な許認可を取得済み

また、ファーボは今回以下の3つの主要な資金調達取引を成功裏に完了した。

  1. ブレイクスルー・エナジー・カタリスト(ビル・ゲイツ氏支援のクリーンテック投資基金)から1億ドルの出資
  2. マーキュリアとの既存ローン枠を6,000万ドル増額し、総額1億ドルに拡大
  3. X-キャリバー・ルーラル・キャピタル(XRC)の関連会社XRAより、4,560万ドルのつなぎ融資
    これにより、XRCからの融資は1億4,560万ドルに達した。

    ファーボ・エナジーCFOのデービッド・ウーリー氏は次のように述べている。「この資金調達の成功は、EGSが本格的なエネルギー資本にとって現実的な投資対象であることを示すものだ。ファーボの技術力、商業的準備、そして市場ポテンシャルが評価された結果である。」

XRCの共同設立者ジョーダン・ブランチャード氏も次のようにコメントした。

「このプロジェクトはクリーンエネルギーの未来だけでなく、米国農村部にとっても勝利である。地元に雇用と経済的恩恵をもたらしつつ、信頼性の高いクリーン電力を全国へ供給するモデルケースとなる。」

ケープ・ステーション第1期は、すでに主要な許認可を取得済みで、建設も順調に進行中である。2026年の商業運転開始を目指しており、米国の再生可能エネルギー市場におけるファーボの存在感は今後ますます高まると見られる。

(原文)Fervo Energy Secures $206 Million In New Financing To Accelerate Cape Station Development
(日本語参考訳)ファーボ・エナジー、ケープ・ステーション開発加速のため2億600万ドルの新規融資を獲得

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