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RWE、2025年までに欧州全域でのハイブリッド型海洋エネルギーパーク実現を目標 - ESG Journal

RWE、2025年までに欧州全域でのハイブリッド型海洋エネルギーパーク実現を目標

RWE

9月1日、ドイツの電力大手RWEは約586億円の海洋エネルギープロジェクト「European SCalable Offshore Renewable Energy Sources (EU-SCORES)」を発表した。 EU-SCORESは、オランダ海洋エネルギーセンター(DMEC)が主導するプロジェクトで、風力、波浪、洋上太陽光発電システムの可能性を引き出すとされている。2025年までに欧州全域でハイブリッド型海洋エネルギーパーク実現が目指されている。


世界の年間電力消費量は約21,000TWhで、人口やGDPの増加に伴い2050年には倍増すると予測されている。洋上の自然エネルギーを効率的かつ効果的に利用することは、EUが2050年までに温室効果ガスの排出をネット・ゼロにする経済への移行を目指す上で極めて重要である。そのため、EUは2050年までに洋上風力発電の設備容量を230〜440GW、海洋エネルギーの設備容量を40GWにするという明確な目標を掲げている。

2021年9月開始のこのプロジェクトでは、2つの包括的でインパクトのある実証実験が行われる。一つはOceans of Energy社がベルギー沖で実施する3MWの洋上太陽光発電システムと底面固定式風力発電所の組み合わせ実験、もう一つは、CorPower Ocean社がポルトガル沖で実施する1.2MWの波力発電アレイと浮体式風力発電所の組み合わせ実験である。

EU-SCORESでの実証実験は、風力、太陽光、波浪などの補完的な電源を利用することで、継続的な電力出力のメリットを示すことを目標としている。このハイブリッドなアプローチは、より弾力性のある安定した電力システム、より高い容量係数、MWhあたりの総コストの低減を実現する。また、主なプロジェクト開発者と電力会社は、これらの革新的なパークの将来の大規模商業化に向けて、実証活動をさらに強化していく。

本格的な実証実験では、1km2あたりの発電量と設置容量の増加により、必要な海洋スペースが減少し、養殖、漁業、航路、環境保護区域などに余裕を作ることを目的としている。さらに、重要な電力インフラを共同利用し、革新的な自律システムに支えられた高度な運用・保守方法を模索することで、MWhあたりのコストを下げることができる。さらに、本プロジェクトの実証実験は、持続可能性、地域の利害関係者、既存の生態系に配慮しながら、欧州のエネルギーシステムの安定性と回復力をサポートする。

【参照ページ】
(原文)EU-SCORES Project aims to deliver ‘world-first’ bankable hybrid offshore marine energy parks
(日本語訳)EU-SCORESプロジェクト、「世界初」の銀行取引可能なハイブリッド型海洋エネルギーパークの実現を目標

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