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繊維リサイクル新興サイア、米ギャップなどと提携 - ESG Journal

繊維リサイクル新興サイア、米ギャップなどと提携

6月24日、繊維リサイクルを手がける新興企業「サイア(Syre)」は、米アパレル大手ギャップ、スウェーデンのアウトドアブランド「フーディニ」、米小売り大手ターゲットの3社と戦略的パートナーシップを締結したと発表した。大手ブランドと連携し、古着などからポリエステルを再生する「繊維から繊維へ」の循環型リサイクルを大規模に展開し、繊維業界の変革を加速させる。

サイアは2024年3月に設立された企業で、繊維業界の脱炭素化と廃棄物ゼロを目指している。同社の技術は、石油由来のバージンポリエステルに比べ、CO2排出量を最大85%削減できるという。現在、米ノースカロライナ州に最初の工場を建設中で、2026年には稼働を開始し、年間最大1万トンの循環型ポリエステルを生産する計画だ。

今回の提携は、この循環型ポリエステルの商業化を推進するためのもので、各社は以下のような目標を掲げている。

  • ギャップ: 年間1万トンのサイア製再生ポリエステルチップを利用することを目指す。これは同社の「オールドネイビー」や「バナナ・リパブリック」などのブランド全体で、より持続可能な素材への移行を加速させる取り組みの一環。
  • フーディニ: 2030年までに完全な循環型エコシステムの構築を目指しており、今後3年間、ポリエステル使用量の50%をサイアから調達する。
  • ターゲット: 2040年までに自社ブランド製品の100%を循環型社会を前提に設計する目標の一環として、サイアとの提携を決めた。

サイアのデニス・ノベリウス最高経営責任者(CEO)は、「先進的な考えを持つ各社との提携を発表でき、大変嬉しく思う。今回の協業は、我々の商業的成功を後押しするだけでなく、業界を再定義し、真の循環型社会への移行を推進するものと確信している」と述べた。

サイアとマッキンゼー社の共同調査によると、2030年までに「繊維から繊維へ」の再生ポリエステルは、世界で年間1000万〜1200万トンの供給不足に陥ると予測されている。現在主流のペットボトルを原料とするリサイクル繊維は真の循環型ではないという課題もあり、今回の提携は、持続可能な繊維の安定供給に向けた重要な一歩となる。

(原文)Syre announces Gap Inc., Houdini, and Target as strategic Launch Partners to accelerate the great textile shift
(日本語参考訳)Syreは、繊維産業の大きな転換を加速させるため、Gap Inc.、Houdini、Targetを戦略的ローンチパートナーとして発表しました。

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