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日本エムテクスとアサヒ飲料が共同開発、環境配慮型タイルを商品化 - ESG Journal

日本エムテクスとアサヒ飲料が共同開発、環境配慮型タイルを商品化

12月4日、日本エムテクス株式会社とアサヒ飲料株式会社は、空気中のCO2を吸収する自販機「CO2を食べる自販機」で回収したCO2を利用した内装用タイル「二酸化タイル」の共同開発を発表した。本取り組みは、回収したCO2を建材として活用する国内初の事例であり、製品は2025年4月から販売開始予定である。

「二酸化タイル」は、アサヒ飲料が開発した「CO2を食べる自販機」で吸収したCO2を主原料とし、高炉スラグと組み合わせた画期的な建材である。原料の90%以上がアップサイクル素材で構成され、環境への負荷を大幅に削減している。

「CO2を食べる自販機」は、関東・関西圏の屋内外に設置され、1台あたり年間で約20本分のスギの木(林齢56〜60年)に相当するCO2を吸収する。2024年1月から本格展開され、11月末時点で約350台が稼働中である。回収されたCO2を建材として再利用することで、脱炭素社会の実現に寄与している。

「二酸化タイル」は、通常のセラミックタイル製造に必要な高温焼成(1200〜1300度)を不要とする「無焼成」技術を採用する。モルタルを圧縮・硬化させる製造工程により、CO2排出量を一般的な無焼成タイルと比較して103%削減(日本エムテクス調べ)。製品ライフサイクル全体で排出CO2がマイナスとなるカーボンネガティブを実現した。

当初は床材として提供されるが、壁材への応用や不燃認定の取得を視野に入れた展開も予定されている。このタイルの採用により、カーボンニュートラルを目指す企業は、脱炭素社会への貢献を具体的にアピールすることが可能となる。

「二酸化タイル」は、ディベロッパーやハウスメーカー、工事会社を主なターゲットに2025年4月から販売を開始うる。この新技術を通じて、サステナブル建材市場の新たな可能性を切り開き、環境負荷低減と企業の脱炭素化を後押しする。

【参照ページ】
日本エムテクス、アサヒ飲料と共同で CO2 吸収剤を配合した無焼成タイル「二酸化タイル」を開発

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