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EU、包装および包装廃棄物に関する新たな規則を採択 - ESG Journal

12月16日、EUは包装および包装廃棄物に関する新たな規則を正式採択した。この規則は、再利用目標の設定、一部の使い捨て包装の制限、経済事業者に対する包装の最小化義務などを通じて、包装廃棄物の生成を大幅に削減するものである。規則は包装のライフサイクル全体を対象としている。

EUではリサイクル率が向上しているものの、包装廃棄物の発生量はリサイクル量を上回る速度で増加している。2022年には、EU市民1人あたり約186.5kgの包装廃棄物が発生し、そのうち36kgがプラスチック包装であった。この現状を受け、2022年11月に欧州委員会(EC)が新たな規則案を提案。2024年3月には欧州議会と理事会が暫定合意に達し、今回の採択に至った。

リサイクル可能な包装について、新規則では以下が求められる。

  • 2030年および2040年における再生材使用率の目標を設定(ペットボトルは2040年までに65%まで引き上げ)
  • 重量や体積を最小化し、不必要な包装を削減
  • 悪い影響が懸念される物質の制限、特にPFAS(有機フッ素化合物)が一定の基準を超える食品接触包装を市場に出すことを制限
  • 材料構成やリサイクル材含有量に関する情報を表示し、消費者の分別や選択を促進

また、使い捨て包装について、新規則では以下に制限が設けられる。

  • 1.5kg未満の果物や野菜の小包装
  • ホテル、バー、レストランで消費される食品・飲料の包装
  • 調味料やソース、フレッシュ、砂糖などの個別包装
  • 宿泊施設で使用される小型化粧品・アメニティの包装
  • 軽量プラスチック袋

今回の規則では他にも、テイクアウト事業者には、冷温飲料や調理済み食品を持参容器に充填する選択肢を顧客に無料で提供する義務が課される。

規則はEU官報で公表され、施行開始日から18カ月後に適用される。

【参照ページ】
(原文)Sustainable packaging: Council signs off on new rules for less waste and more re-use in the EU

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