Warning: Undefined array key "WP_Widget_Recent_Comments" in /home/xs872497/kinomoto-firm.com/public_html/ctest/wp-content/themes/opinion_tcd018/functions.php on line 414
BCG、2024年気候変動に関する企業の調査結果を発表。脱炭素化の努力、進展に停滞感も成功例あり - ESG Journal

BCG、2024年気候変動に関する企業の調査結果を発表。脱炭素化の努力、進展に停滞感も成功例あり

9月17日、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)は気候変動に関する企業の脱炭素努力の調査結果を発表した。2023年が観測史上最も暑い年となったにもかかわらず、企業の脱炭素化に向けた進展は鈍化していることが明らかになった。BCGとCO2 AIが実施した最新の調査によれば、過去1年で気候問題に関して企業が達成した進展は限定的だった。しかし、気候リーダー企業の中には脱炭素化により収益の7%以上に相当する財務的利益を得ており、平均して年間2億ドルの純利益を上げている。

調査は、世界の温室効果ガス排出量の約45%を占める企業から約2,000社を対象に行われ、包括的に排出量を報告している企業はわずか9%にとどまった。また、排出削減目標を設定している企業は16%、設定した目標に沿った削減を報告した企業は11%と、いずれの割合も前年を下回っている。

しかし、ブラジル、インド、中国では、包括的な排出量報告や目標設定、削減の実施において他国に先行する企業が多く、25%の企業が脱炭素化による大幅な財務的利益を報告している。特に、効率改善や廃棄物削減、再生可能エネルギーの利用などが運営コストの削減に貢献している。

AIや技術を活用した先進的な取り組みも進んでおり、AIを導入した企業は排出削減効果が4.5倍に上ることが明らかになった。また、製品単位での排出量計算を行っている企業は、4倍の成功を収めている。

一部企業は、脱炭素化を通じて財務的な利益だけでなく、持続可能な未来への道筋を示す気候移行計画を策定し、規制遵守や効率向上など、広範なメリットを享受している。

調査結果は、脱炭素化の基礎的な行動に加えて、先進的な対策を講じることで企業が持続可能な未来に向けた取り組みを強化し、大きな成果を上げる可能性を示している。

【参照ページ】
(原文)Boosting Your Bottom Line Through Decarbonization
(日本語参考訳)脱炭素による収益向上

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ公開草案:気候変動開示の準備状況を確認!簡易チェックで早期対応を

    2025-7-29

    SSBJ公開草案:気候変動開示の準備状況を確認!簡易チェックで早期対応を(再掲)

    ※2024年12月21日公開済みの記事(2024年11月時点の情報を基に作成された)に2025年7…
  2. 2025-7-29

    企業の88%がサステナビリティを価値創出と認識、気候リスクへの備えも加速

    モルガン・スタンレーの「Sustainable Signals: Corporates 2025」…
  3. GHGプロトコルの改訂とは~カーボンニュートラル実現への新たな方向性

    2025-7-28

    GHGプロトコルの改訂とは?カーボンニュートラル実現への新たな方向性(再掲)

    ※本記事は、2025年2月に発行した記事に最新のGHGプロコトル更新内容を一部修正・追記し再掲載し…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る