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農薬包装のリサイクル・リメイクに向けたオーストラリア初の取り組み - ESG Journal

農薬包装のリサイクル・リメイクに向けたオーストラリア初の取り組み

7月31日、オーストラリアの大手プラスチックリサイクル・パッケージメーカーであるパクト・グループは、国内初となるリサイクルプラスチック農薬容器「AgriG8」を開発した。本新たな容器は、最新の包装製造技術を駆使し、10L、15L、20Lのバリエーションがあり、最大30%の再生プラスチックを使用している。

パクト・グループは、この容器が肥料や殺虫剤など農業分野で使用される化学薬品の設計要件に適合していることを確認するため、広範な試験を実施した。

このAgriG8容器は、パクトと植物科学業界団体クロップライフ(CropLife)、およびその非営利スチュワードシップ子会社アグサフェ(Agsafe)とのパートナーシップによる成果であり、新たな循環型「Drums-to-Drumsイニシアティブ」の中心的な存在である。本プログラムは、農薬容器を回収・リサイクルし、新しい農薬パッケージに作り変えることで、農薬容器のリサイクルループを閉じることを目指している。

本取り組みは、農産物スチュワードシップ・プログラムである「drumMUSTER®」を進化させたもので、同プログラムは25年前にクロップライフによって開始され、オーストラリア全土にある830の回収ポイントから4000万本以上のドラム缶を回収してきた。

現在、パクトは年間約45万本のドラム缶をリサイクルしているが、これまでは技術的な制約から、それらは灌漑用パイプやボラードなど、他の製品に作り変えられていた。しかし、新たな「Drums-to-Drumsイニシアティブ」プログラムの下で、パクトは年間90万個のドラム缶をリサイクルし、新しいリサイクル容器「AgriG8」を製造することを目指している。この数は、およそ1,080トンのプラスチックに相当し、トヨタ・ハイラックス350台分の重量に相当する。

パクトの工業製造部ゼネラル・マネージャーであるベン・アンドリュース氏は、「パクトは、プラスチック廃材を埋立地から転換し、リサイクルし、新しい製品に作り変えることで、強力な地域循環型経済の創造に尽力している。」と述べ、さらに「Drums-to-Drumsイニシアティブは、業界主導のイニシアティブがしばしば業界固有のニーズに対する効果的なソリューションを提供する最良の方法であることを示している」とコメントした。

新しいAgriG8再生プラスチック容器は、メルボルンとブリスベンにあるパクトの包装施設で製造される。

【参照ページ】
(原文)Australia first initiative to recycle and remake agrichem packaging
(日本語参考訳)農薬包装のリサイクル・リメイクに向けたオーストラリア初の取り組み

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