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英アパレル3社、規制当局の調査を受けグリーン主張を変更へ - ESG Journal

英アパレル3社、規制当局の調査を受けグリーン主張を変更へ

3月27日、英国政府は競争市場庁(CMA)が、アパレル小売業者であるASOS、Boohoo、George at Asdaと協定を締結し、商品の環境持続可能性に関する広告・宣伝において、各社が明確かつ正確なグリーン主張のみを行うことを確保したと発表した。

本合意は、2022年7月に開始されたCMAによる調査を受けて発表された。CMAは同年初めのファッションセクターのレビューにおいて、グリーンウォッシュの潜在的な懸念を指摘した。

CMAの部門レビューで指摘された懸念事項の中には、リサイクル素材の使用など、製品の環境持続可能性に関する企業による主張があったが、その主張の根拠やどの製品を指しているのかについて明示されていなかった。

ASOS、Boohoo、George at Asdaに対する調査を開始するにあたり、CMAは、ASOSの “Responsible Edit”、Boohooの “Ready for the Future”、George at Asdaの “George for Good “などのコレクションで使用されている文言が、実態よりも過度に環境的持続可能であるかのような印象を与えているかどうかに加え、コレクションに含まれるために使用される基準や、その基準が守られているかどうか、商品について消費者に提供される情報などに焦点を当てると述べた。また、CMAは生地認定制度や基準に関する各社の発言についても調査すると述べた。

合意の中で、各社は、すべてのグリーン・クレームが正確で誤解を招かないこと、重要な情報は明確で目立つようにし、平易な言葉で読みやすくすること、「エコ」や「サステイナブル」など、生地を表現する一般的な環境用語の使用を避け、特定の基準を満たしている場合は「オーガニック」や「リサイクル」など、より具体的な用語の使用することなど、一連の変更を約束した。また、製品がその実態よりも環境に優しいことを示唆するような「自然なイメージ」を使用しないことでも合意した。

さらに各社は、製品を環境コレクションに含める際の基準を明確に定め、環境目標を謳う場合は明確かつ検証可能な方法によって裏付けられなければならず、その目標は何を目指しているのか、いつまでに達成される見込みなのか、当該企業はどのようにその目標を達成しようとしているのか、といった情報を顧客が入手できるようにしなければならないことについても合意した。

各社はCMAに対し、新たな約束の遵守状況について定期的に報告書を提出することについても同意した。

また、CMAはアパレル小売業界に対して公開書簡を発表し、3社との合意を踏まえて、グリーンに関する主張や慣行を見直すよう企業に促したことを発表した。

【参照ページ】
(原文)Green claims: CMA secures landmark changes from ASOS, Boohoo and Asda
(日本語参考訳)グリーンクレーム: CMAがASOS、Boohoo、Asdaから大幅な変更を勝ち取る

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