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セールスフォース調査:高品質のサステナビリティデータにアクセスできると回答した経営幹部はわずか27% - ESG Journal

セールスフォース調査:高品質のサステナビリティデータにアクセスできると回答した経営幹部はわずか27%

高品質のサステナビリティデータにアクセスできると回答した経営幹部はわずか27%: セールスフォース調査

2月6日、CRMソリューションプロバイダーのセールスフォースは、コンサルタント会社GlobeScanと共同で実施した新しい調査結果を発表した。高品質のサステナビリティデータにアクセスできると回答した経営幹部は4人に1人程度にとどまり、60%近くが新しいサステナビリティレポート規制への準拠が困難であると予測している一方で、ほぼ全員がサステナビリティが組織の成功に不可欠であることに同意している。

セールスフォースとGlobeScanは、北米、欧州、アジア太平洋地域、その他の地域、および財務、IT、サステナビリティなど幅広い業界の230人以上の上級専門家を対象に、価値創造の原動力としてのサステナビリティに対する見解、サステナビリティ統合の進捗状況や障壁について調査を実施した。本報告書は、オックスフォード大学のロバート・エクルズ教授とニューヨーク大学スターン校のアリソン・テイラー教授が共同で執筆した。

調査によると、経営幹部の90%がサステナビリティを組織の商業的成功にとって重要であると考えており、そのうち3分の2が「非常に重要」と評価している一方で、サステナビリティがビジネスに非常に統合されていると考えているのは37%に過ぎない。報告書では、データ、財務やテクノロジーとの連携不足、限られた資本配分、価値創造に対する認識など、サステナビリティの進展を制限しているいくつかの重要な要因が浮き彫りにされている。

回答者の95%が、サステナビリティ・イニシアティブの価値を実現するためには質の高いデータが重要であることに同意している。一方で、質の高いサステナビリティ・データを持っていると回答したのはわずか27%で、そのうち「非常に質の高い」データを持っているのはわずか8%だった。エグゼクティブは、ほとんどの企業がこの問題に取り組んでいることを示し、63%が過去2年間にサステナビリティ・データの収集と管理ソリューションのための資金を増やし、65%が今後2年間に増やす予定であると報告した。

報告書では、新しい規制によるサステナビリティ報告要件を満たすための高品質データの重要性を指摘した。調査では、経営幹部の59%がEUの新しい企業サステナビリティ報告指令(CSRD)への準拠が困難になると予想しており、31%がIFRSの国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)の報告要件に課題があると予想している。

本調査ではまた、組織の財務・技術部門とサステナビリティ・リーダーとの統合にギャップがあることもわかった。回答者の86%が財務部門をサステナビリティの進展にとって重要であると考え、75%が技術部門についても同様であると回答している。一方で、財務部門とサステナビリティ部門が高いレベルで連携していると回答したのは3分の1以下(29%)で、技術部門とサステナビリティ部門との連携はわずか14%であった。しかし、過去2年間で、財務との連携が高まったと回答した経営幹部は69%、技術との連携が高まったと回答した経営幹部は63%で、この分野での改善は見られた。

本調査では、事業の成功にとってサステナビリティが重要であると認識されているにもかかわらず、サステナビリティに向けられるリソースには大きなギャップがあることがわかった。

サステナビリティの統合と資本配分の拡大を妨げている主要な障壁のひとつは、持続可能性の価値に対する認識であり、リーダーは収益に直接影響しない分野でより大きな影響があると報告している。例えば、回答者の73%がブランドと評判の向上、67%がステークホルダーと地域社会との関係の強化において、サステナビリティの価値が高い、または非常に高いと認識している。一方で、売上高の増加、45%がより多くの投資を呼び込むことについては、同様の回答をしている。

【参照ページ】
(原文)Sustainable Value Creation
(日本語参考訳)持続可能な価値創造

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