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PwC調査:94%の投資家が、企業のサステナビリティ報告には裏付けのない主張が含まれていると回答 - ESG Journal

PwC調査:94%の投資家が、企業のサステナビリティ報告には裏付けのない主張が含まれていると回答

PwC調査:94%の投資家が、企業のサステナビリティ報告には裏付けのない主張が含まれていると回答

11月15日、グローバル・プロフェッショナル・サービス・ファームであるPwCの新しい調査によると、投資家は企業のグリーンウォッシュに対する懸念を強めており、ほぼ全員が、サステナビリティに関するパフォーマンスに関する企業報告には裏付けのない主張が含まれていると考えていると回答した。

「PwCのグローバル投資家サーベイ2023」と題する本報告書では、PwCが30カ国・地域の投資家およびアナリスト345人を対象に調査を実施した。回答者の65%が運用資産総額10億ドル(約1,500億円)以上の企業であった。

本調査では、ESGとサステナビリティの問題の重要性について、投資家の間で幅広いコンセンサスが得られている。70%がESGを企業戦略に直接組み込むべきであると回答し、75%がサステナビリティに関連するリスクと機会の管理は意思決定において重要な要素であると回答した。しかし、こうした意見に同意しない投資家は減少し、代わりに「中立」とする投資家が増えたにもかかわらず、これらの水準は2021年の前回調査を下回っていると報告書は指摘している。

同様に、69%の投資家が、企業の業績や将来性に関連するサステナビリティの問題をうまく管理している企業への投資を増やすと回答し、67%の投資家が、社会や環境に有益な影響を与えるように事業活動を変化させている企業への投資を増やすと回答した。

投資家は意思決定においてサステナビリティ問題を引き続き重視している一方で、グリーンウォッシング・リスクに対する懸念が高まっていることが示された。サステナビリティ・パフォーマンスに関する企業報告には裏付けのない主張が含まれていると思うと回答した投資家は94%で、前回調査の87%から増加した。裏付けのないサステナビリティ主張が中程度以上の程度で存在すると回答した投資家も79%に上った。

報告書によると、多くの投資家が、グリーンウォッシングの懸念に対処するために、新たに導入される規制によるサステナビリティ報告制度に注目している。57%が、CSRDやSEC気候変動開示規則、ISSB基準を含む規制や基準を満たす企業は意思決定のための情報ニーズを満たすと回答し、85%が、合理的な保証があればサステナビリティ報告に対する信頼が得られると回答している。

本調査では、投資家がサステナビリティ関連情報を求めている分野についても調査した。76%が企業がサステナビリティ・コミットメントを達成するためのコストについて報告することが重要であると回答し、74%がコミットメントを達成するためのロードマップについての報告を求めている。

投資家はまた、企業が環境や社会に与える影響に関する情報にも関心を寄せており、これらの問題に関する報告を求める割合は75%と、昨年の60%から上昇した。

また、半数以上がESG目標の達成状況を役員報酬に反映させるなどのインセンティブを活用し、50%がESG関連の株主決議を提出したと回答し、42%がサステナビリティ問題への取り組みが不十分な企業の株式を売却したと回答している。

【参照ページ】
(原文)94% of investors believe corporate reporting on sustainability performance contains unsupported claims: PwC 2023 Global Investor Survey
(日本語参考訳)PwC調査:94%の投資家が、企業のサステナビリティ報告には裏付けのない主張が含まれていると回答

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