Warning: Undefined array key "WP_Widget_Recent_Comments" in /home/xs872497/kinomoto-firm.com/public_html/ctest/wp-content/themes/opinion_tcd018/functions.php on line 414
Deutsche Post、約800億円の社債発行で負債コストと排出量目標を連動 - ESG Journal

Deutsche Post、約800億円の社債発行で負債コストと排出量目標を連動

6月26日、ロジスティクス大手DHLグループの郵便・宅配便事業であるDeutsche Postは、サステナビリティ連動債の初回募集を完了し、5億ユーロ(約800億円)を調達したと発表した。10年債の金利は同社のCO2排出削減目標に連動する。

本債券の発行は、DHLが2022年11月に発表したグループの新しいサステナビリティ連動ファイナンスフレームワークを受けたもので、サステナビリティ連動債の発行に使用される主要業績評価指標(KPI)とサステナビリティ業績目標(SPT)、および負債コストのステップアップの概要を示している。

新しい枠組みの下で発行されるサステナビリティ連動債は、排出量削減目標に対する企業のパフォーマンスに連動して利札が支払われることになる。具体的には、スコープ1と2の排出量の絶対量を2021年を基準として2030年までに42%削減すること、燃料・エネルギー関連活動、上流の輸送・物流、出張によるスコープ3の排出量の絶対量を2021年を基準として2030年までに25%削減することが目標に含まれる。

DHLによると、排出削減目標が達成されなかった場合、新債券の利率は2031年から満期まで年0.25%ずつ上昇する。

サステナビリティ連動債は、持続可能な金融の中でも急成長している分野のひとつで、発行体の特定のサステナビリティ目標達成に連動した利払いなどの特徴を持つ。グリーンボンドなどでは、調達した資金は特定のカテゴリーのグリーン・プロジェクトにしか割り当てられないが、サステナビリティ連動債では、調達資金を一般的な企業目的に使用できる柔軟性があるため、サステナビリティ連動債に対する企業の関心は急速に高まっている。

ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、発行体のSLB目標の信頼性と堅牢性に対する市場の監視が強まったことや、このセクターがハイイールド債発行へのエクスポージャーを高めていることなどを要因として挙げている。

【参照ページ】
(原文)Deutsche Post AG issues first Sustainability-Linked Bond
(日本語訳)Deutsche Post、5億ユーロの社債発行で負債コストと排出量目標を連動

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ公開草案:気候変動開示の準備状況を確認!簡易チェックで早期対応を

    2025-7-29

    SSBJ公開草案:気候変動開示の準備状況を確認!簡易チェックで早期対応を(再掲)

    ※2024年12月21日公開済みの記事(2024年11月時点の情報を基に作成された)に2025年7…
  2. 2025-7-29

    企業の88%がサステナビリティを価値創出と認識、気候リスクへの備えも加速

    モルガン・スタンレーの「Sustainable Signals: Corporates 2025」…
  3. GHGプロトコルの改訂とは~カーボンニュートラル実現への新たな方向性

    2025-7-28

    GHGプロトコルの改訂とは?カーボンニュートラル実現への新たな方向性(再掲)

    ※本記事は、2025年2月に発行した記事に最新のGHGプロコトル更新内容を一部修正・追記し再掲載し…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る