Warning: Undefined array key "WP_Widget_Recent_Comments" in /home/xs872497/kinomoto-firm.com/public_html/ctest/wp-content/themes/opinion_tcd018/functions.php on line 414
EUの自然再生法、議会での賛成多数未達により否決 - ESG Journal

EUの自然再生法、議会での賛成多数未達により否決

6月27日、欧州議会の環境委員会は、自然の生息地と生態系の回復と保護を目的としたEU法案に関する採決を行ったが、44対44で否決された。棄権者はゼロだった。

賛成多数に達しなかったことで、提案されている自然再生法の将来が危ぶまれることになった。環境・公衆衛生・食品安全委員会は今後、同法の否決案を提出し、国会の本会議で採決されることになる。

自然再生法は、劣化した生態系の持続的な回復を可能にし、EUの気候変動目標に貢献するとともに、EU生物多様性戦略の重要な要素を形成することを目的として、2022年6月に欧州委員会によって提案された。

提案された法律には、湿地、草原、森林、河川、湖沼、その他の生態系における生物多様な生息地の改善と再確立、送粉昆虫の個体数の減少の回復、緑豊かな都市空間の維持、農業利用下にある排水された泥炭地の回復、海洋生息地の回復などの分野をカバーするいくつかの目標が含まれている。

欧州人民党(EPP)は、本提案は食料安全保障と農業を脅かし、水力発電やバイオマスなどのエネルギー源の能力を低下させることで、欧州のクリーンエネルギーと気候の目標に反するとして、反対運動を展開した。

議会での膠着状態は、先週EU理事会で合意されたこの法律に対する見解に続くものである。理事会の合意した見解には、再生可能エネルギープロジェクトの負担を軽減する条項や、泥炭地や海洋の回復に関する目標などの緩和を含む、欧州委員会の初期提案に対するいくつかの修正が含まれていた。

【参照ページ】
(原文)Deadlock over contentious Nature Restoration Law throws its fate into hands of EU Parliament
(日本語訳)EUの自然再生法、議会での賛成多数未達により否決

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ公開草案:気候変動開示の準備状況を確認!簡易チェックで早期対応を

    2025-7-29

    SSBJ公開草案:気候変動開示の準備状況を確認!簡易チェックで早期対応を(再掲)

    ※2024年12月21日公開済みの記事(2024年11月時点の情報を基に作成された)に2025年7…
  2. 2025-7-29

    企業の88%がサステナビリティを価値創出と認識、気候リスクへの備えも加速

    モルガン・スタンレーの「Sustainable Signals: Corporates 2025」…
  3. GHGプロトコルの改訂とは~カーボンニュートラル実現への新たな方向性

    2025-7-28

    GHGプロトコルの改訂とは?カーボンニュートラル実現への新たな方向性(再掲)

    ※本記事は、2025年2月に発行した記事に最新のGHGプロコトル更新内容を一部修正・追記し再掲載し…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る