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RecticelとCovestro、共同研究プロジェクト「PUReSmart」の終了を発表 - ESG Journal

RecticelとCovestro、共同研究プロジェクト「PUReSmart」の終了を発表

3月26日、RecticelとCovestroは、欧州全域を対象とした研究プロジェクト「PUReSmart」が終了したと発表した。本研究により、マットレスの軟質ポリウレタン(PU)フォームに元々使用されていた2つの主原料が、化学的手段によって高い品質と純度で回収できることを実証した。

EUは、Horizon 2020研究・イノベーションプログラムの下、PUReSmartプロジェクトに4年間で600万ユーロ(約8.7億円)の資金を提供した。Covestroは、PUReSmartプロジェクトに基づき、廃棄物処理業界のパートナーと協力し、フレキシブルフォームのリサイクルを産業利用まで発展させることを推進している。

PUフレキシブルフォームをリサイクルする他の化学プロセスとは異なり、このプロセスでは、化石由来のポリオールを使用しない。必要なのは、マットレスの廃棄物から分別されたフォーム、グリコール、添加剤だけだ。化学分解の結果、ポリオールとTDIの前駆体であるトルエンジアミン(TDA)が高純度かつ高収率で回収される。

再処理後、新しいPUフレキシブルフォームの製造に何度でも使用することができる。また、他の薬剤も化学分解工程で再び利用することができる。これにより、CO2排出量を削減したPUフレキシブルフォームの持続可能な循環型経済が実現する。

Covestroの最初の取り組みであるEvocycle CQ Mattressは、使用済みマットレスフォームを直接PUの主要な構成要素に戻し、合理的な循環型エコシステムを構築する。Covestroは、廃棄物を貴重な資源に変え、化石燃料の使用を減らし、CO2排出量の大幅な削減を目指すことで、PUマットレス業界のループを解消したいと考えている。しかし、このビジョンが実現するまでには、化学分解の規模を拡大すること、つまりアップスケーリングに関連する多くのステップを踏む必要がある。

Covestroの取り組みは2019年に始まり、これまでに達成された実験室での良好な結果を検証するため、早ければ2021年にレバークーゼンの拠点でパイロットプラントを開始する予定だ。試験が成功し続ければ、同社はより大きなリサイクルプラントを建設し、産業シミュレーション環境で技術を検証する予定である。

【参照ページ】
(原文)On the way to a closed loop for PU mattresses
(日本語訳)PUマットレスのクローズドループ化にむけて

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