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Mercedes-Benz、Nucorと低炭素鋼の契約を締結 - ESG Journal

Mercedes-Benz、Nucorと低炭素鋼の契約を締結

メルセデス・ベンツ、Nucorと低炭素鋼の契約を締結

3月20日、鉄鋼メーカーのNucor Corporationは、Mercedes-Benzとアラバマ州タスカルーサにある同社の生産工場向けに低炭素鋼を供給する契約を締結したと発表した。

本契約はMercedes-Benzにとって最新の低炭素鋼取引である。昨年もアラバマ工場でSteel Dynamicsと供給契約を結び、またスウェーデンの新興企業であるH2 Green Steelとは欧州の自動車用低炭素鋼の供給契約を締結している。

Mercedes-Benzは昨年、投資家やアナリストを対象としたESG会議で発表した目標や取り組みの一環として、遅くとも2039年までにはグリーンな鉄鋼サプライチェーンを実現するという目標を掲げており、その中には2030年までに生産時のCO2排出量を80%削減するという目標も含まれていた。

タスカルーサ工場では、GLE、GLEクーペ、GLSモデルシリーズを含むSUVモデルや、オール電化SUVのEQS、EQEを生産している。現在、同工場で生産されるすべてのモデルには、70%以上の再生スクラップを使用したSDI平圧延鋼板が使用されている。同工場の2023年の生産台数は約29万5000台。

新契約により、Nucorはアラバマ工場で生産されるモデル向けにEconiq-REブランドの鋼材をMercedes-Benzに供給する。2022年に発売されたEconiq-REは、100%再生可能エネルギーで製造された鋼材であり、スコープ1、2、3の排出量を含む温室効果ガス排出量を、抽出高炉を使用した鉄鋼生産の半分以下に削減できる。

製鉄は、世界的に最もCO2を排出するセクターのひとつであり、同セクターからの温室効果ガス総排出量(GHG)は、世界の化石燃料使用による直接排出量の7~9%を占めている。

Nucorは、電気アーク炉でリサイクルされた金属スクラップを使用して鉄鋼を生産しており、GHG強度は世界平均より60%以上低い。同社は昨年、熱間圧延鋼板の生産からスコープ1、2、3全体でネット・ゼロ・エミッションを達成するという目標を設定し、クリーン電力の利用拡大、炭素回収・隔離、GHGゼロに近い製鉄など、目標達成に向けた取り組みを概説した。

【参照ページ】
(原文)NUCOR SIGNS AGREEMENT WITH MERCEDES-BENZ TO SUPPLY ECONIQ™-RE
(日本語参考訳)Mercedes-Benz、Nucorと低炭素鋼の契約を締結

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