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脱炭素建築のスタートアップKelvin、約41億円を調達 - ESG Journal

脱炭素建築のスタートアップKelvin、約41億円を調達

脱炭素建築のスタートアップ、Kelvinが約41億円を調達

5月18日、インテリジェントHVACソリューションプロバイダーのKelvinは、3,000万ドル(約41億円)の資金調達を行ったことを発表した。この資金調達により、同社の成長とレガシービルを脱炭素化するソリューションのプラットフォーム構築を支援する。

温室効果ガス(GHG)排出量削減のための世界的な取り組みにおいて、HVAC技術はますます中心的な役割を果たすようになってきている。建物は、世界的な温室効果ガス排出の大きな要因であり、長期的な性質上、最も置き換えが困難なものの一つである。全体として、建物は世界の炭素排出量の約15%に寄与していると推定され、そのうちの約35%は暖房と冷房が占めている。EUでは2030年までにすべての新しい建物をネット・ゼロにすることを義務付ける規則案、バイデン政権による30万の政府機関の建物からの排出を削減する数十億ドルの計画など、建築環境に由来する排出に対処するいくつかの大きなイニシアティブが開始されている。

ニューヨークを拠点とするKelvinは、建物の脱炭素化とコスト削減に貢献するHVACシステムの設計・施工を行う。同社は2016年に、ラジエーターを囲んで熱出力を制御する後付けの装置である主力製品「Cozy」を発表した。さらに最近、Kelvinはルームエアコンに代わる特注のヒートポンプを開発し、Cozyと組み合わせることで「ハイブリッド電化」システムを実現し、化石燃料の使用量を大幅に削減した。Kelvinによれば、Cozyとヒートポンプ、熱電池を組み合わせることで、20%のコストで20%の脱炭素化が可能になるという。

今回のシリーズA資金調達ラウンドは、気候変動に特化したベンチャーキャピタル会社2150が主導した。Kelvinは、この資金を、より多くの人材を雇用するため、また、ラジエーターにとどまらず、米国およびヨーロッパ市場での事業拡大に伴い、プラットフォームの成長をサポートするために使用すると述べている。

【参考ページ】
Kelvin Receives $30 Million in Series A Funding to Decarbonize Legacy Building Stock Globally

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