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ファームノートHD、GHG削減に向け乳用牛の消化管由来メタン測定試験の開始へ - ESG Journal

ファームノートHD、GHG削減に向け乳用牛の消化管由来メタン測定試験の開始へ

7月8日、ファームノートホールディングス(ファームノートHD)は、エス・ディー・エス バイオテック、出光興産と、サステナブルな酪農畜産経営を実現するために三社共同試験を開始したと発表した。

本試験は、ファームノートHDグループ内の酪農経営牧場にて行われる。牧場管理搾乳頭数は670頭で、全飼養頭数は1,450頭にのぼる。同経営牧場内で飼養する搾乳牛に、機能性飼料「カシューナッツ殻液含有飼料」を給与し、給与前後での個体ごとのメタン排出量の削減効果を測定する。ファームノートHDが各個体の搾乳データや、排出されるメタン及び二酸化炭素の測定データなどを提供し、カシューナッツ殻液含有飼料の供給とメタンガス測定データの解析をエス・ディー・エス バイオテックが担当する。カシューナッツ殻液は、第63回農業資材審議会飼料分科会にて、牛メタン削減効果のある飼料添加物に指定することが了承され、農林水産大臣に答申されていた。

ファームノートHDの発表によれば、反芻動物である牛は、第一胃(ルーメン)で食べた草や飼料をルーメン内微生物が消化する際にメタンガスを生成し、主にゲップとして排出する。メタンは二酸化炭素と並び、重要なGHGの一つであり、その温暖化係数は二酸化炭素の約25倍とされている。世界全体の反芻動物由来のメタン排出量は年間2.7Gt-CO₂とされ、人為的なメタン排出量の約30%を占める。このことから、牛などの家畜からのメタン排出の地球温暖化への関与は大きいとされる。

本実証試験では、カシューナッツ殻液含有飼料給与前後でのメタン排出量の比較を行う。試験牧場ではない、民間の酪農牧場で実際の搾乳牛の個体ごとのメタン削減量を測定することは、カーボンニュートラル実現に向けた飼養管理確立の上で、画期的なものであるといえる。

【参照ページ】
(原文)温室効果ガス(GHG)削減に向け、民間酪農牧場で乳用牛の消化管由来メタン測定試験を開始します。

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